Memories of HARADA Family

町田で暮らすある家族の記録

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悲しくて悔しかった

   

公園に遊びに行っていた息子が大泣きしながら帰ってきた。聞いてみると、上級生のお友達数人によってたかって悪口を言われていじめられたらしい。子供のケンカに親が出るつもりはなかったが、年齢が上の子数人でいじめるというのはちょっとやりすぎだと思ったので、息子を連れて公園に戻り、当事者の一人を見つけて詰問した。いじめたことは認めたが、そこでその子のおじいさんが駆けつけてきて、私の行為を非難し始めた。上級生が寄ってたかって下級生をいじめるのが問題だと言っているのに、子供だから上級生も下級生もなく対等だと言い張り、私の行為が威嚇だと言って逆に怒り出した。言われたことに答えているだけなのにすぐに「それは屁理屈だ」と言うし、自分の孫をとにかくかばって、挙げ句の果てには「お宅の息子はこの公園に来ている子供と親のみんなから嫌われている。あんたは公園に来ないから知らないだろうがそれが事実なんだから、悪口を言われて当然だ。」と言い放った。それも息子当人の目の前で。さすがに頭にきたので反論したが、私の発言は全て屁理屈だと言うだけでとりつく島がない。そうこうしているとおばあさん、お母さん、お父さんと家族総出でやってきて、今度はおばあさんに選手交代して攻撃を開始した。おばあさんは、何を言うときも「私は親が公園に来ていない子供の味方をするようにしているから、私はおたくの息子の味方だ」と前置きしながら、「でもね、」と結局息子の悪口を言うばかり。機関銃のように喋るので言い返せない。話の矛先はどんどん変わり、最終的には、うちの躾がなってないからこんな粗暴な息子になるんだと繰り返す。うちの教育方針にまで口を出さないでくれと言っても、聞く耳持たず、「産まれたときから乱暴な子はいない。子供が乱暴なのは親のせいだ。」と何度も何度も繰り返す。まあ、それはそうかもしれない。でも、私が悪いのであれば、私を攻撃すればいい。多感な息子の目の前で悪口を言う必要はないだろう。先方のお父さん、お母さんは基本的には黙って聞いてるだけだが、時折口を挟み、「この辺はお金持ちで上品な家庭が多いからね。」とこちらを侮蔑する始末。明らかに四面楚歌。これ以上この人達に何を言っても無駄だとようやく悟って帰ろうとするも、まだおばあさんは言い足りないらしく、機関銃掃射は続く。「もういいです。うちの子が一方的に悪くて、みんなに嫌われていて、それは親の私の問題なんですね。」と言うと「ええ。」とさらりと答えられたが、これで無理矢理話を終わらせて、息子を連れて家に帰って妻に報告した。妻は最初は余計なことをしたみたいな反応だったが、「そこまで言われることはないし、そんなにみんなが息子のことを嫌がっているのだったらもう公園には行かせられない。」と消沈した様子。私は息子が可愛そうで大泣きしてしまった。妻は息子に「公園にいるお友達がみんな嫌がってるらしいから、もう公園にはしばらく行けないよ。」と諭していたが、息子は「そんなことよりパパが落ち込んでるのが心配だよ。パパ気にしなくていいよ。」と逆に私の心配をしてくれた。こんなに優しいところがあるのに、どうしてあんなことを言われなければならないのかとさらに涙が出た。お風呂で息子と約束をした。「怒らない、怒鳴らない、手を出さない、小さい声で」の4つ。最後の以外は息子は出来ているので、これはどちらかというと私側の約束かも。私も息子もこれを守ってどんな人からも後ろ指さされないようにするつもり。書いてるそばからまた涙が溢れてくる。息子よ、きみは悪くない、悪いとすればパパだよ。パパが怒ってばかりで優しく接してあげることが少なかったからそんなこと言われるようになっちゃったんだよ。ごめんね。パパは本当に親失格だよ。いるだけで悪影響を及ぼすくらいなら、本当はいない方がましかもね。でも、それでもパパはパパだから、頑張れるだけ頑張ってきみ達を守っていくつもりだよ。

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